フリーランスになるまでの話

京都恵文社さんでの個展の様子

ゆるい日記的なものを書くことのが多いのですが、自分の経験が誰かの役に立ったりするのかな?と思い、雑記も書いていくことにします。

なんだかんだで2001年にフリーランスになってから18年が経ちました(怖い!)。

収入が会社勤めを下回ることはなくここまで来ましたので、これから独立しようと思っている人たちの参考になればと思って書くことにしました。

私は大学を出てすぐにラッキーなことにカメラマンとして会社に雇ってもらえて、先輩の元でたくさん勉強をさせてもらいました。

でも、上司が帰るまで帰れないという空気が流れていて、ほとんど夜ご飯まで食べて仕事をして帰る日々でした。

残業残業、土曜日も隔週で仕事。カメラの仕事をしているのならまだしも、写真の現像ラボが併設されているスタジオでしたので、そちらの業務を手伝うこともありました。

手取りはその頃10万くらい。実家暮らしだったから良かったようなものの、バイトをしている方がよっぽど良いな・・・という日々で心が病んで行きました。

そして写真の会社を辞めて、ちょっとぶらぶら休んだ後に小さなデザイン制作会社にグラフィックデザイナーとして採用してもらいました。

経験者1人募集という枠に、経験なしで写真のポートフォリオを持って面接に行ったのですが、これも縁があったようで採用してもらえたのでした。

ここでの収入は手取りで月17万くらいになりましたが、一人暮らしを始めていましたので、ほぼ毎月生活費で使い切って終わっていましたね。

デザイナーとして働いて3年が経った頃、私以外の若い社員たちが、『長く勤務している人たちの給料が高過ぎる』などの問題点を挙げ始め、会社の中で下克上のようなことが起き始めました。

私はそれに対して問題を感じなかったし、なんだか乗っている船がぐらぐらしているのを感じて、辞めることにしました。

そして、そこから何ヶ月かはブラブラと、少しの貯金を切り崩したり、母親に20万円借りたりして(後でちゃんと返しました)好きなように暮らしていました。

とりあえず、ダメ元でメールで営業をしてみようと思いつき、自分の今までの作品(写真・グラフィックデザイン・Webサイト)をオンラインで見てもらえるようWebサイトを作り、そこのリンクを貼って小さな出版社や印刷屋さんなどにメールをしてみました。

その中から、何社か返信があり、出版社の方からWebサイトを一緒に作る仕事をしてみないかとオファーをしていただき、Webデザインの仕事がスタートしました。その会社さんからは今でも定期的にお仕事をいただいています。

その他、会社員時代に付き合いのあった印刷屋さんからグラフィックデザインの仕事をご紹介いただき、いつも締め切りがタイトな案件ばかりでしたが、とにかくいただける案件は全部断らずに受けていました。

そんな感じで、Webサイトを立ち上げてメールを出すというアクションから、こうしてあっさりとフリーランス生活がスタートしたのです。

とにかく仕事を断るという選択肢は私の中に無かったので、締め切りが重なったりする時には徹夜をすることもありましたね。

そして、必死で働いて何ヶ月か経ってお客さんの締め日が来た時に、どーんと100万円を超える支払いが銀行に入ったのです。

私が何年かかっても貯めることができなかった金額が、いきなり一ヶ月分の労働で入ったことに震えましたね。

頑張れば頑張っただけ返ってくるという現実・・・。

そこから、あの『一ヶ月分の給料を使い切る』というサイクルから抜け出すことができたのです。

一人暮らしをしていた頃の家。頻繁に友達が泊まりに来ていました。

そこで不安にならない程度の貯蓄をキープしておけば、気持ちにゆとりができ、仕事のない時間を楽しむことができるようになるのですね。

もちろん、フリーランスとして仕事を受けるという場合、仕事がたくさん重なることもあれば、何ヶ月か何も来ないという時もあります。

その金額はきっと人それぞれだと思うのですが、私はとりあえず1年くらい働かずに暮らして行かれそうな貯蓄があれば良いと思っていました。

フリーランスになって順調に仕事をしていたのですが、その当時結婚したいと思って付き合っていた彼と破局をして、もう地の底に落ちたような日々でした。

失恋をして、もう何が大切なのか分からなくなり、でもお金だけはあったので(笑)、紙のやり取りをしなくてはいけないグラフィックデザインの仕事はバッサリと全部断って、Webデザインの仕事だけをしながら海外一人旅に出ることに決めたのです。

ノートパソコンを片手に、当時ホテルからダイヤルアップでインターネットに繋いでメールでの打ち合わせをし、納品をしながら遊び歩く日々でした。

そこから日本にいる時もグラフィックデザインの仕事はせず、Webデザインの仕事だけで十分食べて行かれたので、たまに頂く写真撮影の仕事なども楽しみながら暮らしていく日々でした。

結婚をして子供が生まれても、Webデザインはどこでも時間を自分で調整してできるので、これはラッキーだったなと思っています。

息子が生まれてしばらく仕事を休もうかとも思っていましたが、結局2ヶ月くらいの時から、膝の上で息子を寝かせて仕事を再開しました。

そして、何年前かからアマナイメージズでストックフォトの販売も始め、Webデザインと写真撮影と写真販売の3つの柱で今は食べさせていただいています。

その比率は毎年変わっていて、今は写真の方の収入が多くなっている感じです。Webデザインの仕事が減っているというだけの話かもしれませんが。笑

そんな訳で、満員電車に乗らなくなり、好きな時間に働くスタイルになって18年が経ちました。

きっと、自分の好きなことで食べていきたいと思う人は少なくないはず。

「手に職があって良いね。」とよく言われるのですが、私はただ好きなことを続けていただけなんです。

得意なこと、好きなことってありますよね?それをしてると幸せな気持ちになれる、いくらそこに時間を使っても気にならない、夢中になってしまうようなことが。

その能力が必要な人と繋がれて、喜んでもらえて、報酬に結びつく方法があれば、会社に勤める必要はなくて、もっと自由に働くことができるんですよね。

今は、ランサーズなどフリーランサーとその能力が必要な人とを結びつけるサービスがありますので、そういうところから始めてみるのも良いし、SNSなどを使って発信をしてみるのも良いと思います。

クラウドソーシング「ランサーズ」

私も実際に日本で暮らしている時にランサーズに登録して面白い案件に出会うことができ、貴重な経験をさせていただきました。

私がここまでずっとフリーランスとして安定した生活ができてきたのは、良い縁も運もあったとは思いますが、とにかく、『納期・約束を守る』これは大切だと思っています。

それから、私はいつも『体さえ元気ならなんとかなる』と楽観的に生きているので、『ダメ元でチャレンジ』が基本だったかもしれません。

今は何が仕事になるか分からない時代です!

みんなが仕事でストレスを抱えず、もっと楽しく自由に働ける世の中になることを願って止みません。

ぜひぜひ、迷っている方は一歩を踏み出してみてください!

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